レビュー・ユーラシアのなかの天平

天平改元、長屋王事件、不穏と作為に満ちた時代を描く、著者は河内春人、明治大学大学院博士後期課程中退、関東学院大学経済学部教授、専門は日本古代史・東アジア交流史、著書「東アジア交流史の中の遣唐使」他、

概要

戦後の再編、1盛唐の国際関係、729年、日渤関係の成立、日羅関係の変化、戦後の終焉、2歴史の創出、造られる歴史、忘れられる記憶、歴史の暴走、天平のパンデミック、律令国家の完成、3動き出すユーラシア、北方遊牧帝国の盛衰、中央アジアの趨勢、チベットの強国、イスラム帝国の大遠征、ビザンツとフランク、長安の日本人、1天平の遣唐使、律令国家の遣唐使、唐都への道のり、洛陽にて、苦難の帰国、2国際都市長安、長安の沿革、遣唐使が見た長安、異国の香り、東アジアの外への視線、日本の中の波斯、3留学生の実像、阿倍仲麻呂の帰国問題、井真成墓誌、石山寺遺教経奥書、李訓墓誌、唐における日本人、変動の予兆、1大仏開眼、大仏造立、大仏と遣唐使、元正太上天皇の死、新しい天平へ、2孝謙天皇の登場、天皇交替、日本と新羅、大仏参拝団の来日と大仏開眼、喚起される歴史認識、金泰康入京、買新羅物解、3日羅関係の破局、雪解けの頓挫、席次争長事件、事件に居合わせた国々、唐と諸国争長、日羅争長の特色、遣唐使の帰国、ユーラシアの接続、1安史の乱、安禄山、節度使と蕃将、タラス河畔、紙をめぐる問題、安史の乱と蕃将、東アジアへの影響、江南の情勢、乱の終息、2新羅征討、藤原仲麻呂、官号改易、歴史の再現渤海の動向、計画の発動、錯綜する東アジア、戦争と民衆、二つの乱後、3新しい国際秩序、変わる世界、イスラム陶器の東伝、交易ネットワークの再生、在唐日本人の行く末、律令制の限界、天平の終焉、「世界史」への道しるべ、東アジアをめぐって、カウンターとしての「東部ユーラシア」、グローバル・ヒストリーについて、始まりの始まり、ユーラシアのなかの天平について知りたい方におススメ、

感想

盛唐、日渤、日羅の関係に遊牧民族、中央アジア、イスラームの動きを描写し、長安の留学生・大仏開眼と天然痘・安史の乱・新羅征討を考察、

まとめ

戦後の再編、長安の日本人、変動の予兆、ユーラシアの接続を考察、ユーラシアの動きを取り入れ不穏と作為に満ちた天平時代を描く、

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