レビュー・レコンキスタ

イベリア半島の北と南に分かれて相争った中世レコンキスタの時代を考察、著者は黒田祐我、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程で博士取得、神奈川大学外国語学部教授、専門は中世スペイン・地中海交流史、著書「レコンキスタの実像」他、

概説

レコンキスタ前史、1地理環境とたどった歴史との深い関係、東西南北の結節点、分断され多様性を育んだ場、2古代ヒスパニアの歴史、諸民族のるつぼ、属州ヒスパニア、西ゴート王国の盛衰、アンダルスの成立と後ゥマイア朝の栄華、1イベリア半島の征服、「フリアン伝承」、イベリア半島への上陸と征服、2アンダルスの成立、征服か併合下かーアンダルス成立をめぐる議論①、アラブ化・イスラーム化の是非ーアンダルス成立をめぐる議論②、アンダルスの社会構造、3後ウマイア朝の成立、後ウマイア朝の成立、アンダルス社会の変容(8世紀~9世紀)、コルドバの殉教運動ー9世紀後半の社会的危機①、反乱の激化ー9世紀後半の社会的危機②、辺境領域の動向、4カリフ制の成立、アンダルス社会の成熟、寛容の理想卿、最盛期の明暗、レコンキスタの始まり、1アストゥリアス王国の成立、レコンキスタとは再征服運動、コバドンガの戦い・ウマイヤ朝との戦い、脱神話化、2レコンキスタの開始、もうひとつの神話「ノーマンズ・ランド」・無人地帯の設置、アストゥリアス王国の拡大、聖ヤコブ崇拝とレコンキスタ・イデオロギー、3様々なレコンキスタの在り方、イベリア半島北東部の特徴、ナバーラ王国のはじまり、カタル―ニャ諸伯領」のはじまり、キリスト教諸国の確立と分岐、力関係の逆転、1マクロ視点から見た11世紀―西欧世界と地中海、社会的・経済的・宗教的革命、2第一次ターイファ時代、後ウマイヤ朝の滅亡、ターイファ(地方政権)諸国の栄華歪な蜜月関係ーパーリア制(キリスト教徒部隊)、3キリスト教諸国の優位、カスティーリア・レオン王の覇権、皇帝を名乗ったアルフォンソ6世、合掌連合ー半島北東部情勢、4劇的な状況変化、それぞれの思惑ーターイファ諸国とアルフォンソ6世、直接支配の開始、ムラービト朝の介入でアンダルス南部の統合、一進一退の攻防1キリスト教諸国の混乱と成長、カスティーリャ・レオンの危機・拡大に伴う危機、カスティーリャ・レオンの再編、エブロ川流域の征服活動、アラゴン連合王国の成立(アラゴンとカタル―ニア)、2風雲急を告げるマグリブ・アンダルス、ムラービト朝の滅亡、第二次ターイファ時代と征服活動の進展、ムワッヒド朝の登壇とアルフォンソ7世の夢、3私利私欲で動く国々、ムワッヒド朝によるアンダルス支配、相争うキリスト教諸王国・王国の分割、ラス・ナパス会戦・キリスト教諸国の大勝利、4大レコンキスタ、第三次ターイファ時代、ナスル朝グランダはカスティーリャとの関係を構築生き残る、キリスト教諸国の動静、カスティーリャによる大征服、レコンキスタの完了、アラゴン連合王国によるアンダルス征服とポルトガル王国の半島内征服完了、征服活動の実態、1宗教戦争をめぐる本音と建て前、非妥協的な宗教対立の時代、戦争の実態、征服が成功した時期の短さ、2征服活動、強襲ー征服活動の累計①、強制退去ー征服活動の累計②、残留許可ー征服活動の累計③、征服がもたらした結果ートレード、3共存の実態、モサラべ、ムデハル、ユダヤ人、寛容なのか・不寛容なのか、中世後期の危機、1フロンティアの閉鎖、ナスル朝グラナダー最後のアンダルシア王朝、アルフォンソ10世の時代の明暗、中世後期の危機とその影響・食料不足、2海峡戦争、ジブラルタル海峡に目を向ける諸勢力、目まぐるしく展開する合掌連合、アルフォンソ11世の征服活動、海峡戦争の終結、3危機の本格的到来、トラスタマラ内戦、カスティーリャ王国の立て直しアラゴン連合王国の地中海進出と停滞、ナスル朝の最盛期ー奇妙なねじれ現象、アンダルスの黄昏、1攻勢に出るカスティーリャ王国、第一次グラナダ戦役ー摂政フェルナンドの時代、第二次グラナダ戦役ーファン2世の時代、第三次グラナダ戦役ーエンリケ4世の時代、2近隣諸国と辺境の動向、ナスル朝の衰退とカスティーリャの介入、アラゴン連合王国とその他の諸国、カスティーリャ辺境領域、3グラナダ戦争・1482~1492、歴史の偶然か必然かーカトリック両王の登壇、対異教徒認識の変化ナスル朝の滅亡、レコンキスタの終わり、中世と近世のはざまにあった戦争、同化か移住か、近世化ーナスル朝滅亡後の急激な変化、モリスコ問題を経て今、レコンキスタについて知りたい方におススメ、

感想

戦争と平和、差別化と共生を考えさせられる、

まとめ

レコンキスタ前史、アンダルスの成立と後ウマイヤ朝の栄華、レコンキスタのはじまり、力関係の逆転、一進一退の攻防、征服活動の実態、中世後期の危機、アンダルスの黄昏、レコンキスタの終わりを考察、レコンキスタのすべてを解明する、

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