レビュー・社会の底にはなにがあるか

分解する日本社会・共通する仲間内の利害のみ・普遍性の喪失した社会の底になにがあるか、社会学の可能性を探る、著者は菊谷和宏社会学博士・一橋大学、一橋大学大学院社会学研究科教授、専門は社会学史・理論・思想史、著書は「トクヴィルとデュルケーム」他

概要

社会の誕生・人間の誕生・社会学の誕生、1トクヴィルー民主主義と人民、革命前ー世界があった・諸物は被造物、2月革命ー社会・人間の胎動、革命後ー社会自立・人間生きる、2デュルケームー社会学の創造、事件以前ー社会は物、ドレフェス事件ー社会的人間の誕生、事件以後ー生きる物・人間と社会、3ベルグソンー社会的事実の基底、意識・持続・生の承認・意志の事実、実証性の拡張ー内的・外的経験、社会生と民主主義、4永井荷風ー日本社会の不在、大逆事件-日本のゾラ、人民=人々の不在、社会的生の規範性と社会学の基底、他人の人間性、社会学の一番底、なぜ殺してはいけないのか、世俗科学、社会を成す=為す個人ーデュルケーム道徳教育論
1道徳性の第一・第二要素―規律の精神と社会集団への愛着、第一要素・規律の精神ー義務・道徳性の形成、第二要素・社会集団への愛着ー善・集合的理想・道徳的義務の内実、2道徳性の第三要素ー意志の自律性、3意志ー生たる社会、社会を担う者ー覚醒した個人、合意に依らない民主主義、1トクヴィル民主主義論の基底、民主主義の神的基盤、世界と社会、歴史の中のトクヴィル、2ベルグソンの民主主義、第三共和制初期、第三共和制の変質、歴史の中のベルグソン、カトリシズムへの接近、閉じた社会の唯一の超越、閉じた社会と開いた社会、社会的歴史性、人間的超越性、自由、民主主義はカトリシズム、3民主主義の根底、フランス革命と開いた社会ー非政治的な民主主義、民主主義と社会、擬制としての民主制、民主主義に先立つ民主社会、demos&demokratia,参政権、多数決の非民主制ー多数者の専制、正統性の保証、生の現れとしての民主主義、民主主義と専制、カトリシズムでない民主主義、社会の根底、1生という事実、生とは何か、2賭けの網、身体、無限の否定としての自由意志、相互創造としての社会的生、他者の意志的自立的創造、生かし合いとしての社会、3生という絶対所与、与えた主体なき所与、死、4社会と社会学の現実性=実在性、生の社会学、社会学的創造力、育て合いとしての民主社会、5民主社会を生きるということー平等と自由・意志の自律と多様性、民主的自由、民主社会という歴史=物語、私固有の生を生きる、民主的平等、多様性ー人それぞれではない、社会の底の現実=実在、現代日本を生きるということ、日本人の国民性、日本国と日本社会・日本国民と日本人・そして私、日本の民主主義・誰のものでもない人生、そこの抜けた現代日本、私の人生を生きるために、殺すなかれ、終わりなき対話、社会の底が抜けてしまった社会で生きるにはを知りたい方におススメ、

感想

底の抜けた現代日本にあって、歯止めが利かないのは現実を生きていないから、殺すなかれ、他者との対話を断つな、

まとめ

社会・人間・社会学の誕生、社会的生の規範性と社会学の基底、社会を成す=為す個人、合意に依らない民主主義、社会の根底、現代日本を生きるということを考察、底の抜けた国で私を生きるためにどうしたらいいのかをメッセージ、

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