「空白の團十郎」の作業は空白を埋めることから始まった、著者は中村雅之、法政大学大学院修士課程修了、明治大学大学院兼任講師、横浜能楽堂芸術監督、芸能と国家社会について研究、著書「教養としての能楽史」他、
概要
理想の婿、１裕福な商家の次男、日本橋の履物屋、明治13年生まれ、名士・利兵衛、２慶應ボーイ、慶應出の謎、夜間の商業学校、塾員三田会、３持ち上がった縁談、銀行員、實子との結婚、４教養人であり良き家庭人、飲む・打つ・買う、読書と絵画、築地の家、博識・多趣味、家族思い、江戸の守り神,１江戸歌舞,荒くれ者の町、江戸三座、小芝居、２團十郎代々、初代、二代目・三代目、四・五六代目、追放された父、自殺した兄、３遊郭と魚河岸、吉原、浅草へ、華やかな町・流行の発信基地、助六の舞台、歌舞伎の大贔屓、助六と河東節、文化人への道、１若太夫、河原崎座の養子、初舞台、花形役者に成長、２権之助、近世と近代の狭間、養父
の死、芝居小屋から劇場へ、３市川宗家へ復帰、團十郎襲名と新しい試み、河原崎座の消滅、４演劇改良、西郷芝居、ガス灯ともる新富座、決意表明、政治家との懇談会、活歴、松羽目物、横槍が入った展覧、演劇改良会、三升会の設立、日本演芸協会、５晩年、挫折、古典への回帰、盛大な葬儀、６銅像・劇聖・胸像、難航した三年祭與行、三座合同の15年祭與行、暫の銅像、初舞台の地・浅草、劇聖誕生、東京と大阪で茶会、團菊の胸像、」７文化人切手、芸能人で唯一、関連行事、三升の著書、女役者から女優へ、１女優へのこだわり、女團十郎、男女混合劇の解禁、鏡獅子、外国人女優に感心、２女優になった妻、稲延家から物言い、帝劇と女優養成西園寺の勧め、明治座を選ぶ、翠扇と旭梅、翻訳劇闘、不入りの明治座、歌舞伎座へ、消えてゆく二人、３女優・その後、帝劇技芸学校、豊川の娘たち、市川少女歌舞伎、惜しみない尽力、女優座、役者･三升、１宗家継承、個性派揃いの門弟、團菊左の一角ー初代市川左團次、口跡の悪さが仇ー五代目市川小團次、一度は破門の憂き目ー初代市川猿之助、無理やり門弟にされるー七代目市川八百蔵、師匠を慕う若手ー八代目市川高麗蔵、子飼いは一人、２突然の役者志望、決意のきっかけ、家族・門弟に宣言、奥役・新井判二、心強い指南役、上方一の人気役者、鴈治郎に弟子入り、九等鑑札、仮の芸名、堂々たる初舞台、早くも注目、３堀越福三郎を名乗る華やかな大阪入り、慌ただしい毎日、中座での初舞台、京都南座へ、福三郎の位置付け、４三升襲名、東京へ、噂の的、矢の根で披露、歌舞伎座に腰据える、押し出しの良さ、歌舞伎十八番の復活、１権威の象徴、多彩な演目、勧進帳、暫、助六、矢の根、新歌舞伎十八番、２競い合う門弟、先陣切った高麗蔵の景清、左團次の毛抜き、鳴神、関羽鎌髭を引き当てた段四郎親子、３三升と十八番、松竹に大金を要求幸四郎の助六に待った、復活に乗り出す、解脱、不破、嫐、象引、押戻、蛇柳、七つ面、外郎売、受け継がれる名跡、１白羽の矢、後継ぎ不在、目千両の子、大根の徴、２海老蔵襲名、市川宗家の養子次への期待、苦悩の終戦前夜、３花の海老さま、初の助六、曰くつきの源氏物語、専門家総がかり、押し寄せる人気、新作･杜若、三升の信念、十代目追贈、４團十郎復活、海老蔵の心中、人気低迷の打破の起爆剤、社運を賭けた大興行、三升が見抜いた資質、追贈された團十郎を知りたい方におススメ、
感想
九代目團十郎の理想の婿、九代目死後銀行員から歌舞伎の世界へ、宗家継承･三升襲名、十八番復活させた、十代目を追贈され名跡に値する人物、
まとめ
理想の婿、江戸の守り神、文化人への道、女役者から女優へ、役者･三升、歌舞伎十八番の復活、受け継がれる名跡を考察、空白の十代目團十郎（三升）の生涯と家族の物語、
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