レビュー・古代王権

温故知新で古代を知ることを目指すとともに現代へひらくことを心掛けた、古代王権を考察、編著者は3名、吉村武彦、明治大学名誉教授、日本古代史、著書「日本古代の社会と国家」他、吉川真司、京都大学名誉教授、日本古代史、著書「律令官僚制の研究」他、川尻秋生、早稲田大学教授、日本古代史、著書「古代東国史の基礎的研究」他、

概要

古代王権を考える、列島における王の誕生と卑弥呼、日本書紀における王の誕生、ヤマト王権の成立と天皇、古事記・日本書紀における天皇の象徴、中国の冊封関係と倭の五王、王位の継承とレガリア献上、七世紀の王権、律令制における天皇、王になった大首長ー弥生時代の変貌、1中国から見た弥生時代倭ー国と王、中国文献、前漢との交渉、建武中元二年に倭奴国が奉貢朝賀、永初元年に倭国王師升等が遣使、後漢後半並行期の倭、文物・流通から見た状況、文物の受け手側の状況、倭国大乱と卑弥呼共立、2首長層の成長と墳丘墓の発達、社会発展と墳丘墓形成、有力集団・首長層の出現、墳丘墓・区画墓の分類、墳丘墓の展開、青銅器祭祀と墳丘墓、絞り込み顕在型床頭署公法妍納黒の発達と首長の在り方、後半社会の社会状況への対応、威信財流通の掌握と首長の盛衰、前方後円墳の出現、ヤマト王権の威信財とレガリア、1王権・レガリア・威信財、王権とレガリア、威信財とレガリア、日本古代の王位継承・群臣とレガリア、2古墳時代の威信財授受と世代間継承、古墳時代の副葬品の種類と変遷、古墳時代における各種副葬品の生産・流通と威信財、威信財の流通形態と世代間継承の原理、親族関係の父系化と個人への贈与、3古墳時代の鏡、古墳時代ー鏡の種類と変遷、前漢の鏡と中期の鏡文化再興、同型鏡群の特徴・原鏡と由来、列島の王権中枢における同型鏡群の管理継承、六世紀初頭における威信財の継承と刷新、石上神宮における器物伝世、4古代国家の形成とレガリア、考古資料からみた七世紀以降の鏡・剣・玉、沖ノ島祭祀の変遷、正倉院・法隆寺の奉納品と王位継承の論理、古代の皇位継承と天皇の即位、1王統の取り組みー六世紀、継体とその息子たちの王統取り込み作業、過去の王統の整理・再編、2四五世紀の王位継承の実態、考古学からの諸説、王位継承候補をめぐる社会関係、実力優先の王位継承、3世襲王権のゆくえ①王統の再分立と混乱、再び六世紀へ―世襲王権成立の背景、世襲王統と結びつく外戚氏族蘇我氏、王統の再分立とその背景、壬申の乱に至る王位継承の混乱、4世襲王権のゆくえ②律令制国家の君主の皇位継承、皇統の絞り込みと安定的継承に向けて、現実の政治過程と天皇・皇后・皇太子・太上天皇の制度・慣習、直系理論の修正ー外戚藤原氏と律令制的多重構造の完成、絞り込まれすぎた血縁原理の危機、桓武とその息子たち、古代王権の由緒と正統性ー東アジアにおける国家祭祀と王権儀礼、1祖先祭祀の在り方、中国の国家祭祀としての宗廟と祭天祭祀、古代朝鮮における祖先祭祀、統一新羅による宗廟制の継受、古代日本における天孫降臨神話による由緒と正統性の希求、2昊天祭祀・郊祀、中国における昊天祭祀、古代日本における郊祀の実態、最後となった郊祀、古代朝鮮における祭天祭祀の変容、3古代日本の王権は何に由緒と正統性を求めたのか、古代王権と陵墓の転換、古代国家成立期における陵墓、山稜祭祀の日本的展開、文人が創り上げた天皇像、1懐風藻序文に創り上げられた理想的な天皇像、2懐風藻における天皇を賛美する詩のレトリック、3柿本人麻呂の天皇讃美歌と漢籍、座談会・古代日本における王権とは、吉村武彦・岩永省三・辻田淳一郎・藤森健太郎・仁藤智子・川尻秋生、古代日本と中国のスケール差、考古学からみる王権概念、王と称されるとは、漢字で銘文を刻むことの意味、権威の源泉としての鏡、やはり鏡を手に入れたい、古墳の移動は権力の移動?女帝像、中国の礼制をふるいにかける、山稜の選定と皇位継承、これからの古代王権研究に向けて、王はどう生まれたかについて知りたいかにおススメ、

感想

中国にあって日本にないもの「宗廟」、日本にあって中国にないもの「記紀神話」、

まとめ

古代王権を考える、王になった大首長、ヤマト王権の威信財とレガリア、古代の皇位継承と天皇の即位、古代王権の由緒と正統性、文人が創り上げた天皇像、座談会・古代日本における王権とはを考察、ヤマト王権は古事記・日本書紀における神代からの伝承をアイデンティティとし、日本列島の大部分を統治した、

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