進化の考えをわかりやすく解説、ダーウインの生涯と科学的功績を振り返る、著者は鈴木紀之、京都大学大学院農学研究科博士課程修了、高知大学農林海洋科学部准教授、著書は「すごい進化ー一見すると不合理の謎を解く」他、
概要
ダーウインが変えたもの、1自然淘汰による進化、人類の手に届かなかった進化論、生物学での進化論、自然淘汰による進化の三条件、メンデル、遺伝の分子メカニズム、2人間社会における進化の誤用、進化・遺伝・優生学、変化できる物だけが生き残る、進化リテラシー、ピーグル号の航海、1博物学者としての成長期、祖父のラディカルな進化思想、ウエッジウッド家と化学実験、海洋生物にはまるエジンバラの医学生、パリ発の急進的なラマルク説、甲虫にはまるケンブリッジ大生、恩師ヘンズローの導き、出航に向けた父子のかけ引き、2南アメリカ大陸での体験、神経質な艦長と狭い軍艦、いざ出航、ブラジルの熱帯雨林と奴隷制、パンパを闊歩した巨大なナマケモノ、新年にレアを食べて見たら、絶滅したニアータ牛、フォークランド諸島の狼、フェゴ島の未開人との遭遇、吸血カメムシとシャ―ガス病、火山の噴火と大地震、3聖地ガラパゴス、荒涼とした月の大地、ウミイグアナの三大実験、ゾウガメの味と甲羅の形、アメリカ大陸の刻印、見過ごされたフィンチの多様性、ガラパゴス諸島は衛星群、4逆張りの珊瑚礁理論、波とサンゴのせめぎ合い、ピーグル号の特別仕様、沈降による統一的説明、全球スケールのパターンへ、億万長者に託した夢の実験、種の起源の衝撃、1フジツボ時代の長い道のり、再開した愛犬の記憶力、秘密のノートを開く、人口論と自然の摂理、結婚の損得勘定、殺人を告白するようなもの、フジツボの分類は進化論へのライセンス、性表現はグラデーション、ウオレスからの手紙と科学史、2品種改良は進化のアナロジー、科学は農場で起きている、人たらしのアンケート攻勢、ハト時代
、すべての品種はカワラバトから、家畜・果物・花卉・野菜、無意識の選抜、3生存競争から生命の大樹へ、小進化と大進化、種の定義など存在しない、生存競争と相互作用ネットワーク、工場での分業と分岐に原理、本当の系統樹、4あらゆる批判を撃ち返す、ストイックな自問自答、中間的な種がいない、始祖鳥の化石は攻めの一手、アリとアブラムシの協力関係、家族を助ける血縁淘汰、地理分布で進化論をアップ、植物は海を渡れるか、19世紀のクラウドソーシング、若者へのメッセージ、人間の由来と性淘汰、1ヒトと動物」の心理学、人間の起源への野望、オランウータン・ジェニーとの出会い、人類みな兄弟か、表情によるコミュニケーション、最先端の写真技法、赤ちゃん観察日誌、2美しいオスを選ぶメスの好み、、時代を先取りしすぎた性淘汰、無意識の審美眼、鳥の色彩をめぐるウオレスとの論争、チョウのベイツ型擬態、少数派の性が有利になるフィッシャーの原理、競走馬
の性比、真実の道、植物と生きた晩年、1他家受精三部作、著作暦、花が咲く意味、ランの完璧な適応、研究ル―テインと予言、自家受粉のデメリット、近親婚にまつわるロビー活動、なぜ同じ種の花でも形が異なるのか、サクラソウの多様性、2類まれなる実家、動物のようなモウセンゴケ、跡を継いだフランシスの献身、牧野富太郎が発見した水草、つる植物の運動を可視化、植物ホルモン発見のきっかけ、植物生理学の大御所ザックスとの対立、3土を耕すミミズ、ジョスおじさんのメア仮説、29年越しのミミズの実験、日本の科学の将来、最期、もしダーウインが現代に生きていたら、やり残した実験、解き放たれたブラックボックス、最後にー私たちと進化論、ダーウインの生涯と化学的功績について知りたい方におススメ、
感想
ダーウインの劇的な生涯を辿り、進化論にとどまらない成果を上げた偉業を解説、
まとめ
ダーウインが変えたもの、ビーグル号の航海、種の起源の衝撃、人間の由来と性淘汰、植物と生きた晩年を考察、ガラパゴスの研究だけではない数々の偉業、