女装英雄伝説の日本文化論を考察、著者は井上章一、国際日本文化研究センター所長、京都大学大学院修士課程修了、専門は建築史・意匠論のほか日本文化や美人論、著書は「つくられた桂離宮神話」他、
概要
牛若か義経か、悲劇の英雄、鞍馬のアイドル、出っ歯とそしられて、幸若舞の美童たち、歴史か文学か、もう一人の義経、人を斬る美少年、ヤマトタケルを名のるまで、英雄時代の物語、霊験譚の可能性、フェイクガールの物語、伊勢神宮と女装の物語、顕現するアマテラス、女装にためらう学究たち、変奏曲、聖剣伝説のかたすみに、女装の皇子がかえってきた、レズビアンの亜種として、新羅の美しい戦士たち、浄瑠璃から児童文学へ、大日本帝国の国語教育は、スサノオ、ヤマタノオロチと美女の影、スサノオは女になったのか、熱田神宮は楊貴妃に、来世は熱田神宮で、日本を守る神々たち、伝説は甦る、神社の美顔水、浄瑠璃に・あるいは読本でも、前人未踏の文学論、大江戸美少年伝説、乳あらために身をよじり、衣服はやぶれ・血にまみれ、血と刀の物語、近代の幕明けに、大日本女を演じた軍人たち、女装艦隊出撃せよ、帝国の軍人たち、多様な性と異性装、女装の言い訳、伝説はよみがえる、義経・牛若のエピソードを知りたい方におススメ、
感想
室町期の文芸や芸能で女装が付けたしされ、江戸・明治へと継承された、
まとめ
牛若・義経、ヤマトタケル、変奏曲・スサノオ・楊貴妃・大江戸美少年伝説、大日本帝国の軍人たち、女装の物語は英雄の伝説として生きている、