ミリシアという軍政の変遷を示し、アメリカ特有の社会文化の特質を提示、著者は中野博文、学習院大学大学院政治学研究科後期課程修了、現在は北九州市立大学外国語学部教授、著書は「ヘンリ・アダムズとその時代・世界大戦の危機とたたかった人々の絆」他
概要
現代アメリカの暴力文化ー2021年米国連邦議会襲撃事件の背景、猛り狂う暴徒に襲われた人々・軍の失態、21世紀アメリカのポピュリズムー何が社会を蝕んでいるか・民間ミリシアの創造運動、ポピュリズム時代の民間ミリシアー革新されたミリシアの伝統・人民武装理念、人民の軍隊ー合衆国憲法が定める軍のかたち、北米植民地の軍事文化・アメリカ陸軍創設・マサチューセッツ植民地議会、独立革命という大波ー軍の伝統と変革・植民地期のミリシアを基礎にイギリスと戦う、革命国家の軍政・大陸軍を設立、デモクラシーが変貌させたミリシアの姿、崩れていく建国期の軍政、ウイーン体制と財政負担・政府への不信、新しいミリシアへー志願兵によるミリシア部隊・市民団体を州がミリシアとして公認、メキシコ戦争を戦った兵士たち、陸軍省が州民に志願兵募る、転機としての南北戦争、総力戦を戦った人々・内戦の実情ー州間戦争と政党間の政争、リンカン大統領とバトラー将軍、南北戦争下の特異な軍事動員・利権のバラマキと本質的に人民の戦いと説く、戦争で生まれ変わっていく社会、バトラー将軍による奴隷解放と黒人部隊、黒人ミリシアと白人テロ、超大国アメリカのミリシア、世界戦争を戦える軍隊の創造・国防法・選抜徴兵制・州軍と正規軍の一体化、軍政をめぐる人種紛争・徴兵された未熟練労働者・黒人排除・第二次大戦で人種差別撤廃に舵を切る、公民権運動以降の州軍と民間ミリシア団体、ベトナム戦争で徴兵逃れに州兵入隊問題・学生の反戦運動、ポピュリズム爆発・連邦政府の専制化と民間ミリシア団体の創設、暴力とポピュリズムのアメリカ歴史を知りたい方におススメ、
感想
植民地期に創られたミリシアは政府軍と民間武装団体を生み出してしまった、超大国が独立時の文化を持ち続けたことによる、
まとめ
現代アメリカの暴力文化、人民の軍隊、デモクラシーが変容させたミリシアの姿、転機としての南北戦争、超大国アメリカのミリシア、