レビュー・東南アジアのイスラームを知るための64章

イスラームが東南アジアに伝搬し、長い時間をかけて人々に受容され、理解され、実践されてきたかを考察編者は久志本裕子、上智大学総合グローバル学部准教授、東京外国語大学大学院地域研究専攻科修了、専門は地域研究・マレーシア、文化人類学、比較教育学、著書は「イスラーム文化事典」他、野中葉、慶応義塾大学総合政策学部准教授、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了、専門は地域研究・インドネシアでイスラームの受容・実践に関心、著書は「宗教と衣服」他、

概要

東南アジア・ムスリム社会の多様性とその歴史、東南アジア・ムスリム社会の概観、東南アジアのイスラームをどのように見るのか、商業の時代の東南アジア、マレー半島におけるイスラームの広まりと社会変化、スマトラ・ジャワ・マカッサルにおけるイスラームの広まりと社会変化、スールー海域世界におけるイスラームの広まりと社会・政治的変容、植民地期と日本軍政期・インドネシア、植民地期と日本軍政期・マラヤ、植民地統治期以降のスールー海域世界とイスラーム、イスラーム改革主義、信仰実践と日常生活、生活の中の6信5行、信仰告白、礼拝、義務と任意の断食喜捨、巡礼、服装、食とハラール、結婚と離婚、家族と離婚、エンターテインメント、各国のイスラームと諸制度、インドネシアー人々の多様なイスラーム実践と・国家とウラマーの関与、マレーシアー多民族国家の唯一の公式宗教、ブルネイーイスラーム的価値観の醸成を支える制度、シンガポールー多民族・多宗教国家における少数派のムスリムに配慮した制度、タイー支援と管理が結びついた制度、フィリピンー宗教的多元性を制度化する、ミャンマー仏教徒社会のマイノリティ、カンボジアーカンボジアのマイノリティ・ムスリム チャム人の離散の歴史、べトマムーホイザオの現在、イスラームと政治・市民運動、インドネシアのダアワ、マレーシアのダアワ運動、インドネシアにおける政治的競争とイスラーム、マレーシアの政治・政党とイスラーム、タイ南部の分離独立運動とイスラーム、インドネシアとマレーシアにおけるフェミニズム運動、フィリピンにおけるムスリム政治運動の変容、ムスリム少数派への不寛容、武装闘争派の思想とネットワーク、ミャンマーにおけるロヒンギャ問題、イスラーム知識の伝達と教育、東南アジアのムスリムが学ぶイスラームの知識、イスラーム知識をどのように学ぶか、インドネシアのポンドック・プサントレン、学校以外の場で学ぶイスラーム、タイのイスラーム教育、フィリピン南部ミンダナオのイスラーム教育の変容、グローバル化の中の東南アジアとイスラーム、東南アジア・ムスリムの生活の変化、ハラール認証制度、イスラーム金融、ソーシャルメディアと説教師の活動、パドラミーのグローバルネットワーク、人物を通じてみる東南アジアのイスラーム、アル=ラー二―リーとアル=ファターニー,ワリ・ソンゴー、アフマド・ダフランとハシム・アシュアリ、モハマド・ナシール、サイイド・ムハンマド・ナキーブ・アル=アッタ―ス、アンワール・イブラヒムとニックアジズ、アブドゥルラフマン・ワヒドとヌルホリス・マジッド、ドモカオ・アロントとサラマト・ハシム、リイス・マルクスとザイナ・アンワール、東南ジアのムスリムと日本、歴史の中の日本と東南アジアのイスラーム、日本の文化外交における東南アジアのムスリム、東南アジアのムスリムツーリスト、日本に暮らす東南アジアのムスリム、東南アジアのイスラームの概略を知りたい方におススメ、

感想

国別記述を取らず、植民地統治や国民国家形成の概念でムスリム社会の多様性とその歴史を描いた一般書にして入門書となっている、

まとめ

東南アジア・ムスリム社会の多様性とその歴史、信仰と日常生活、各国のイスラムと諸制度、イスラームと政治・市民運動、イスラーム知識の伝達と教育、グローバル化の中の東南アジアとイスラーム、人物を通じて見る東南アジアのイスラーム、東南アジアのムスリムと日本、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA