教養としての金利

本書は、金利は教養の一つあり身に着けてもらう目的で捉えたもの著者は田淵直也、一橋大学卒業、日本長期信用銀行入行、現在はミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役、シグマインベストメントスクール学長、

①金利とは何か

1そもそも金利とは何か、2金利とお金の歴史、金利の歴史はメソポタミア文明から、紙幣の歴史と仮想通貨ー通貨はなぜ通貨たり得るのか、銀行を仲介役とする金融システムの成立、金利は覇権の変遷をも左右してきた、現代における金利の推移、3金利の3つの役割、利息計算・収益性判断・投資価格、4金利は地味だけど、ものすごく重要、

②金利の計算方法

1金利に関する様々な決め事、2単利と複利、3いろいろな複利、4複利の魔法、

③金利にはさまざまな金利がある

1政策金利,市場金利、その他の金利、2政策金利について、3市場金利について、さまざまな市場金利、イールドカーブと指標金利、信用力による金利水準の違い、4固定金利と変動金利、金利の適用方法の違い、金利スワップとレート、指標金利の王様LIBORの公表停止とその後の指標金利、

④債券価格と金利との関係

1債権の利回りとは、2債券利回りの計算方法、単利利回り、複利利回り、エクセルを使った計算方法、内部収益率IRRとさまざまな利回り、3債券価格と利回りの関係、4利回りが変化すると債券価格はどのくらい変化するのか、価格変動の大きさはデュレーション(元本の平均回収期間)に比例、変動利付債は金利リスクがほとんどない債券、

⑤金利はどのようにして決まるのか

1景気と金利、2金余りと金利、3物価と金利、4金利政策は何を目的に、どのように行われるのか、5通貨の番人・日銀はどんな組織なのか、銀行の銀行と政府の銀行、6金融政策の波及経路、7イールドカーブの形成、8金利市場の将来予測能力、9長期金利は経済の体温計、

⑥金利がわかれば経済がわかる

1金利が経済に与える影響、高金利と低金利にはそれぞれメリットとデメリットがある、バブルと金利の関係、2為替相場は金利で動く、実需と投機的取引、ヘッジ付外債と為替レートの関係、購買力平価と金利差~相反する2つの要因、3金利は株式市場でも超重要ファクター、株価は何によって決まるのか、配当割引モデルの式の成り立ち、金利が株価に与える影響、

⑦ゼロ金利やマイナス金利とは、どのようなものか

1低金利下の歴史、2なぜ損をしてまでお金を貸すのか、3政策金利よりもさらに低い利回りの債権が取引される理由、4常識外れの低金利政策は何をもたらしたか、非伝統的金融政策の効果とは、非伝統的金融政策はバブルや低成長を招く、出口問題と市場機能の喪失、5過去に起きた金利変動イベントの事例、アメリカー1994年の債権大虐殺、日本ー1998年資金運用部ショックと2003年VaR(リスク測定手法)ショック、62022年の金利大変動とその背景、ウクライナ侵攻、

まとめ

金利の意義から、しくみや歴史、事件やトピックスまでを幅広く解説、読み応えのある入門書、

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA