「百人一首」の最も卓抜な点は、100人の歌人・和歌一首ずつというコンパクトな枠の中に、王朝から中世前期の古典和歌を凝縮していること、著者は田渕句美子、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程退学、現在は早稲田大学教育・総合科学学術院教授、専門は日本中世文学、著書は「阿仏尼」
概要
百人一首に至る道、勅撰和歌集とは何か、八代集という基盤、三十六人撰から百人一首へ、百人一首の成立を解きほぐす、アンソロジスト藤原定家登場、「物語二百番歌合せ」、「百人秀歌」と「百人一首」、贈与品としての「百人秀歌」-権力と血縁の中に、定家「明月記」を丹念に読む―事実のピースを集めて、百人一首編纂の構図、「百人一首」とその編者ー定家から離陸、配列構成の仕掛け―対照と連鎖の形成、歴史を紡ぐ物語ー舞台での変貌、和歌を読み解くー更新される解釈、「時代不同歌合」との並走-後鳥羽院と定家、時代の中で担ったもの、歌仙絵と小倉色紙ー積み重なる虚実の伝説、和歌の規範となるー「百人一首」の価値の拡大。異種百人一首の編纂ー世界を入れる箱として、「百人一首」の浸透ー江戸から現代、変貌する「百人一首」、定家が創った詠歌テキストという骨格、女性歌人たち・無名の歌人たち・入れなかった歌人たち、「百人一首」の撰歌と魅力、編纂・和歌・百人一首に関心ある方おススメ、
感想
成立の背景、アンソロジーの特色、中世から現代までの受容までを考察、
まとめ
百人一首に至る道、百人一首の成立を解きほぐす、百人一首編纂の構図、時代の中で担ったもの、